2007.08.14

ハーベストニュース:2007年夏号

セカンドハーベスト ジャパンのニュースレター、ハーベストニュースには、2HJや日本のフードバンク活動に関するストーリーや情報が載っています。カラー版をダウンロードしてご家族や友人、同僚にも見せてあげてください。

2007年夏号の内容:

-女性や子供への食糧供給
-4 年間ボランティアを務めたジェイソン
-お腹をいっぱいにして就寝
-グローバル・フードバンキング・ネットワーク
-モルガン・スタンレーとセカンドハーベストジャパン
-フードバンクスタッフの一日
-2HJひと口ニュース

Harvest_News_2007_summer_issue

ハーベストニュース2007年夏号 [PDF: 738 KB]

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2007.08.07

長期投資の新しいかたち

長期投資の新しいかたち-この言葉が、セカンドハーベストジャパンと日本におけるモルガン・スタンレーがこれまでに築いてきた関係を最も良く表現しています。セカンドハーベストジャパンが設立してまだ間もない頃、また、モルガン・スタンレーが日本の企業としての責任を担い、ボランティア活動を始動させようとしていた頃、セカンドハーベストジャパンこそ、その長期投資の活動に協力すべき団体だとモルガン・スタンレーの当時社員であった山田裕美子さんが会社役員に進言したのです。

Morgan Stanley volunteers

提案はすぐさま行動に移され、それ以来モルガン・スタンレーは常にセカンドハーベストジャパンの頼れる、そして協力的な資金援助面での“大黒柱”であり、資金援助面以外にも多方面において活動を行動で支える、いわば“活動世話役人”でありつづけています。彼らの活動の一例を以下の表にまとめてみました。

モルガン・スタンレー日本支社貢献の一例一覧
Morgan Stanley contributions
[1] Source: http://www.fitforcharity.org/home-ja.htm

モルガン・スタンレーとセカンドハーベストジャパンの今までの関係の中で経験した印象的な出来事は、ある種の“廃棄物処理”の機会に起きました。モルガン・スタンレーがとある京都のホテルを買収した際、そのホテルの全てを一新させるために、室内装飾品を全て処分しなければなりませんでした。ほとんどの物が廃棄される運命にありましたが、なかには、業務用サイズの台所用品、ベッド、毛布などまだ捨てるにはもったいない、状態のとてもよいものもあり、それらは再利用される事になったのです。

ベッドや毛布はセカンドハーベストジャパンが食料を提供している福祉団体へ送られ、団体に登録されている人々のもとへ届けられました。ホテルのキッチンで使われていた業務用サイズの鍋は新たな活躍の場で好評を博しています。というのも、セカンドハーベストジャパンが毎週上野公園で行っている食料供給に、温かい食事を求めて我慢強く列に並ぶ500人以上の公園野宿者に供給する食事を用意するために、今やなくてはならない存在となっているからです。

文章:パメラ・ラバシオ

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2007.07.31

女性や子どもたちに食料を届けています

セカンドハーベストジャパン(以下2HJ)が食べ物を届けている施設の一つに、女性と子どものための民間シェルター(避難所)があります。シェルターはドメスティック・ヴァイオレンス(DV)や人身売買の被害を受けた女性たち、さまざまな事情からホームレスとなってしまった女性たちを受けいれています。執拗な夫らが追跡してくる恐れがあるため、住所や名前など詳しい情報は明らかにしていません。

ここでの食事は三食とも、料理上手な寮母さんが作っています。二週間に一回、2HJから食品が届くと、その食材にあわせた献立が考えられます。たとえ同じ野菜が大量に届いても、漬け物にするなどして、どの材料も無駄なく使い切るそうです。

bread and produce from Costco

「日用的な食品は買っていますが、2HJのおかげで献立にバリエーションができるんです」とスタッフはいいます。また、これらの施設には行政からの支援がほとんどなく、おもに会員からの寄付で運営しているため、「月に数万円、食費を節約できるのはほんとうに助かります。その分、赤ちゃんのミルクやオムツ代など、ほかの支出にあてることができるのです。」

食べ物は物理的な面だけでなく、精神的な面でも入所者の力になっています。夫から暴力を受けたり、厳しく生活を規制されてきた人たち。あるいは、食費を切りつめて好きなものを食べることができなかった人たち。たくさんの食事を前に「自分で選んで、好きなだけ食べていいのよ」といわれることは、彼女たちにとっては何よりもうれしいことだ、といいます。

アパートを見つけ、自立に向けて歩みだしたシェルターの“卒業生”たちには、希望すれば2HJのハーベストパントリー(宅配便で届けられる緊急食料援助)が届けられます。ほとんどの人が生活保護を受けながらの生活を送っているので、育ち盛りの子どもを抱えたシングルマザーにとっては、食料は「いくらあってもありがたいもの」なのです。

また、表参道のレストラン「フジママズ」は毎週一回、入所者たちのためにお弁当を無償でつくっています。2HJのボランティアがそのお弁当をピックアップし、お正月だろうが、お盆だろうが、欠かさず届けています。「今日はどんなお弁当が届くのか」みんな楽しみに待っているそうです。

食べ物は、ただ食欲を満たすものではありません。これまでつらい思いをしてきた女性たちを、ときになぐさめ、ときに「尊厳」や「自立」を取り戻すささやかなあと押しになっていることを、スタッフの話から感じました。 

記事:大原悦子
写真:パトリシア・デッカー

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2007.07.23

2HJ 理事長が、AERA誌で特集されました

7月30日号のAERA誌の2HJ 理事長チャールズ・マクジルトンに関する記事を是非読んでみてください。この記事は、ボランティアの一人である大原悦子さんが書かれ、チャールズ個人と彼の日本でフードバンクを設立する努力に焦点があてられています。
簡単な記事の引用:「僕はアメリカ人だけど、日本で暮らしている。自分が住んでいるところを自分が住みたい、と思う社会にするために、できることをしているだけなんだ」(AERA誌掲載記事から引用)

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2007.07.17

フードバンクスタッフの一日

2HJの忙しい木曜日の朝10時。今日は日本で最初のフードバンクで普段の日にどんな事が行われているかを見るためここに来た。理事長のチャールズ・マクジルトンが、Eメールで冷凍食品の配達の手配をしている。ハーベストパントリーのコーディネーターであるミッシェル・ライアンは、レシートの照合を行っている。事務局長の和田裕介は、夢中になってコンピューターのキーボードを叩いている。

「毎日が異なります」とミッシェルは言う。仕事の内容は、ドナー企業に対するプレゼンテーション、メディアのインタビュー、緊急食料(主要な米や味噌などの食品)の配達などであり、その目的は「困っている人が自立できるように助ける」ためである。

和田が、鳴っている電話を取る。誰かが、また食品を寄付したいということだ。ミッシェルが電話に出る。

すぐに、パートタイムの運転手であるデイビッド・アダムスが出勤し、準備をしたと思うと、コストコにパンや生鮮野菜の寄付を引き取るために出発した。全員が自信を持っている。

yusuke and michelle at office

この日の計画のリスト

チャールズの最初の用事は、銀行でキャッシュカードをより分け税金や請求書、給与などの支払いを行う。午後には、千葉の児童養護施設2箇所に配達を行う予定だ。AERA誌のカメラマンとの写真撮影も予定に入っている。

ミッシェルは、事務作業を進めている。午後には、コミュニティーベースのNPOであるハンズオン東京のボランティアが来て食料品パッケージ(缶詰やジュース、乾物などを詰めた箱)の準備を手伝うことになっている。

和田は、先頭を切って都内の配達を行う。

2HJのスタッフ達は、仕事をしながら話をしてくれた。テレビ東京の3月の番組で2HJが取り上げられ話題になり、この組織が対応できる目一杯までの多くの新しい機会に恵まれた。「2HJの第一の優先事項は、関係作りであって、単に寄付を得ることではありません」とチャールズと言う。

グラマラスな昼前

AERAのカメラマンは早めに来た。カメラを準備するとどんどん撮っていく。

フリーランスの記者である大原悦子は、近いところに住んでいる。大原は、フードバンク活動と2HJについての本を執筆している。2HJの新しいパンフレットの校正刷りのチェックを行う。

デイビッドがコストコから帰ってきた。外に集まり、チャールズが届いたばかりの新鮮な食品を前にポーズをとっているのを目撃する。カメラマンは和田を誘導して、写真の中に入れ彼らの誠実な笑顔を捉えた。

チャールズが出発し、和田とデイビッドは午後の配達に向けて車に食品を積み始めた。事務所の中では、大原とミッシェルが話している。さあ、お昼だ。

和田とデイビッドと一緒に午後の配達に向かう

和田が、ナビをチェックする。デイビッドが助手席に乗る。私は、食品とともに後席に乗った。デイビッドは、2HJが月に2回配達を行う女性シェルターへの道を覚えることになっている。

配達のコーディネートに加えて、和田は2HJの既存もしくは潜在的な日本企業ドナーとの関係構築に努力している。彼は、アメリカでのフードバンクに関する研修と日本でのメディアトレーニング(広報のコンサルティング会社である、ギャビンアンダーソン社からの無償サービス)から「2HJの将来に向けての良い目標」を学んだと言う。

到着すると、陽気な女性たちが出てきて、パンやスープ、ミートソース、パスタソース、ジュースなどの食品の積み下ろしを手伝う。彼女たちは、おいしそうなカップケーキやクッキーを見て、喜びの歓声をあげた。

車は、積荷を半分降ろして午後の渋滞の中、事務所に戻った。

事務所にて

david organizing warehouse

チャールズは、まだ児童養護施設で食品の配達を行っている。食品パッケージは、発送の準備が出来た。デイビッドは、音楽をバックグラウンドに倉庫の整理をしている。デイビッドは、「7年日本企業で働いた後だから、2HJはとてもいいペースで仕事ができる」と認める。

遅くなってきたので、スタッフに感謝を述べ、上野公園での炊き出しを手伝うと約束した。炊き出しのポテトサラダは、とても有名だと聞いた。さぞおいしいのだろう。

記事・写真:ダミオン・マニングス

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