2010.05.25
クライアントからの声 - No.1: 外国人支援団体APFS
セカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)が食品を提供しているクライアントには、様々な団体・施設・個人がいます。そうしたクライアントからの声を、皆さまにお届けします。2HJからの食品提供が彼らにどのような影響を与えているかをご覧いただければと思います。今回は、東京で外国人支援を行うAPFS (Asian People’s Friendship Society) さんの声です。
外国人家族への食糧支援
リーマンショック以降の経済危機は、APFSで活動をしている非正規滞在を中心とした外国人家族の家計を直撃しました。経済危機に加え、2009年8月以降東京入国管理局に父親が収容される家族が相次ぎました。これらの家族は一家の大黒柱を失い、明日食べられるかという状況に追い込まれました。
状況を改善するために、APFSでは2009年10月末より食料支援を始めました。食料支援はセカンドハーベスト・ジャパン(以下、2HJ)の協力があり実現しました。2HJは、充分食べられるにもかかわらず廃棄される運命にある食品を企業等から引き取り、食糧に困っている人に届ける活動を行っています。
“日本人のスタッフが一方的に配るのではなく、食糧をもらう側の外国人会員達が率先して、食糧を分ける作業をやってくれました。” (APFS のブログから引用)
父親が収容され危機的な状況に瀕している外国人家族には、月に2回、米・野菜等が入ったパッケージを2HJから送ってもらいました。育ち盛りの子どもたちも、お腹いっぱいご飯が食べられるようになりました。また、APFS事務所にも食糧が月に2回2HJより届くようになりました。「シェアミーティング」等のイベントの際に、外国人家族に配っています。APFSでは日本人スタッフが全て準備をするのではなく、外国人家族が協力しあって食糧を分けています。
2010年に入りパッケージの送付を受けていた家族から、在留特別許可を取得した家族が出ました。
【食糧支援を受けて在特を勝ち取ったAさん家族の声】
「米や野菜が(パッケージに)入っていてとても嬉しかった。仕事が見つかるまでの間、食べ物のサポートがあってとても助かった。まだ在特を取っていない人に、今後はぜひ回してあげて欲しい。」Aさんは在特を取得したことで仕事を獲得しました。食糧支援を卒業し、自活しています。
外国人家族は「本当は仕事をして、自分たちの力で生きていきたい。」という思いを持っています。空腹のままでは力は出ません。APFSでは彼・彼女たちがお腹を満たして経済・在留の状況を改善できるように、今しばらく支援を続けていきます。
【APFSスタッフからの声】
「(セカンドハーベスト・ジャパン)からは、現在7パッケージの送付および、月2回の事務所への宅配をいただいています。明日、食べられるかという家族も多数含まれており、セーフティーネットがあることに心から感謝しています。」
いかがでしたか?皆さまからのご支援は、様々な施設・団体などを通して必要のある方たちに食品という形で渡されます。食品を受け取っている方たちに代わりまして、あらためてお礼を申し上げます。また、これから2HJを通して多くの人を支援したいという方は、下のリンクをクリックしてください。今後とも皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
・ボランティアに参加する
・寄付をする
オンラインでも寄付が可能になりました!
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ご意見・ご感想をお寄せください。.(JavaScript must be enabled to view this email address) にメールを送ってください。また、2HJの最新情報についてTwitterの2HJのアカウント(@2ndharvestjapan)もチェックしてください。
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2HJの新しい動画 - 皆さまのご支援に心から感謝します
アメリカフードバンク事情 第二回:全米一斉フードドライブ - スタンプ・アウト・ハンガー 郵便配達員によるフードドライブ
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2010.05.19
ボランティア・インタビューその5
インタビュー・リレー第5弾は、毎週金曜に炊き出し準備ボランティアとして参加してくれている小林竜馬さんです。2HJのボランティア活動に参加しての彼の意見などを太田潤さんが聞いてくれました。
Q: 小林さんがボランティアに参加しようと思った動機は?
アルバイト先で食べ物を捨てた時、罪悪感を覚えたのがきっかけです。ゴミ袋が4枚必要になるほどの量を捨てることもあります。それを何度か経験するにつれて、捨てる量を減らしたいと思うようになりました。自分に何か出来ないかと考えていた時、2HJのことを思い出したので参加しました。2HJのことは大学でチャールズさんの講義を受講して知りました。

炒め物をする小林さん。笑顔がいいですね。
Q: 小林さんが2HJで実際に行っているボランティアの活動内容を教えて下さい。
午前中はドライバーの方に同行して食品の提供先へ伺い、食品を車に積む手伝いをします。午後は炊き出しで使う野菜を切ります。どちらも他のボランティアの方々と話しながら行うので楽しいです。毎週、金曜日に参加しています。
Q: 実際にボランティアに参加してみた感想は?
2HJで初めてボランティア活動に参加しました。思っていたより楽しいです。また、外国出身の方が多く参加しているので、活動を通して英語を学ぶこともできます。大学で英語を勉強している私にとって、活動は英語を練習するのに丁度いい機会でもあります。とはいえ、正直言って活動自体は地味ですね(笑)。短く言えば、一緒に野菜を切ったり、洗い物をしたりするのが金曜日の活動ですから。でも、人との距離はすごく近いので、誰とでも仲良くなります。ボランティアやスタッフの方々と話すのはとても面白いですよ。それぞれのお人柄や立場が本当に多彩で興味が尽きません。大学に通うだけではなく、2HJに関わっていなければ多くの社会人の方には出会えなかったと思います。そういう方々と活動を通して関係を築けることが最も素晴らしい点です。
Q: ボランティアに参加することで自分自身の考え方などに変化がありましたか?
「ボランティアに参加して得るものもある」と思うようになりました。無償で時間を提供することが、自分にとってプラスになることもあるのです。例えば、活動を通して新たに人と知り会うことができます。共通の関心を持つ人と出会う確率も高いと思います。2HJに限らず、NPOなどの団体は似たような関心を持つ人の集まりだからです。これは、趣味のサークルなどに参加する場合にも共通ではないでしょうか。なので、ボランティアはサークルに加わるような感覚で出来る活動だと思っています。これも、活動に参加してから気付いたことです。

「ちゃんと味がついてるかな」
Q: 2HJに対しボランティアの立場からどのような課題があると思いますか?
ボランティアの立場から指摘するのが難しい、組織としての課題はきっとあると思います。そのほかに、ボランティアの活動に関連する課題として挙げられる点もあります。ですが、それはもしかしたら2HJの良さと結びついているものかもしれません。たとえば、炊き出し準備の際の設備不足が問題だという人は多いと思います。私もそう思うことがあります。でも、設備がないぶん、人手が必要になります。つまり見方を変えれば、多くの人が一緒に活動できるという良さでもあるのです。今は道路の通行人の方々と近い所で活動しているので、色々な意味ですごく開放的です(笑)。ここでボランティア同士が交流するきっかけが出来ることもあります。もし便利なシンクが出来て、一人だけが洗い物を担当するようになれば、それだけ人手がいらなくなります。確かに作業は効率的になるでしょうが、みんなで作業をする良さが失われてしまわないか心配です。このように、作業を便利にすることが常にいい結果をもたらすとは限らないと思います。でも、お湯は使えるようにしてほしいです!冬に水で洗い物は辛いです。
Q: フードバンクにどのような展望をお持ちですか?
フードバンクの数が増えるといいですね。需要はあると思いますし、実際にこれから増えるのではないでしょうか。フードバンク同士で協力関係を結ぶことができれば、知識が共有でき、企業からフードバンクに対する信頼が強まるといった効果が期待できると思います。具体的にどうやって協力していけるか、すでにスタッフの方々が考えていらっしゃると思います。あとは、2HJの規模を拡大するといいかもしれません。しかし何より、これから先も2HJを存続させていって欲しいと思います。
ボランティアインタビュー 太田編集後記
小林さんとは、よく食材の集荷や施設への配送などでご一緒しています。彼はまだ大学生でありながら、忙しい時間を割いては、積極的にボランティアに参加する意識の高さには、非常に感心させられます。また、何よりもさわやかで明るい人柄、さらに英語が堪能ということもあり、外国人を含む多くのボランティアメンバーにとって貴重なムードメーカー役。今月4月から大学4年生で、学業の他、就職活動も忙しいとも聞いております。(このインタビューをご覧の企業の方、結構良い人材だと思いますよ! おすすめです!)今後の、彼が様々な分野で活躍されることを期待しています。
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2010.05.10
アメリカフードバンク事情 第二回
全米一斉フードドライブ - スタンプ・アウト・ハンガー

全米各地の家庭に送られた一斉フードドライブのはがき。写真の女性が着ているのは郵便局員の制服(Stamp Out Hungerのサイトから)
5月8日(土)に、アメリカで全米一斉のフードドライブが行われました。このフードドライブは、スタンプ・アウト・ハンガー(Stamp Out Hunger、飢餓を撲滅しよう)と呼ばれています。これは、Stamp Out (撲滅する)と切手などのスタンプをかけたものです。年に一度5月8日に自宅の軒先に、寄付したい食品(保存可能な食品:缶詰、ジュース、お米やシリアルなど)を置いておくと、郵便配達員がそれらを回収し地域の郵便局を経由して各地のフードバンクやフードパントリー(食料配給センター)に届ける、というものです。
この企画は、全米郵便配達員連盟(The National Association of Letter Carriers)が、米国郵政公社(The United States Postal Service)との協働の下、国内最大の一日フードドライブを行うというものです。
この試みは、今年で18年目になり、今回は2009年の7,340万パウンド(約33,000トン)を越える食品の回収が目標とのこと。さらに、18年間の累積では、今年で10億パウンド(約45万トン)を越えると予想されています。
4,900万人が食べるのに困っていると言われるアメリカで、フードバンクやフードパントリーへの低所得層の依存度は高まっています。全米郵便配達員連盟のフレデリック・ローランド会長は、「(低所得層の)家庭が、フードバンク等を頼りにしている様に、フードバンクやフードパントリーも我々を頼りにしています。私たちは(フードドライブという形での)貢献をやめるつもりはありません。」と言っています。
このフードドライブへの参加を呼びかけるはがきが全米各地の家庭に送られました。その数は、実に1億2500万通以上にもなります。上の写真は、実際に送られたはがきです。
とてもおもしろいアイディアですが、実際に全米でやってしまうアメリカのパワーに驚かされます。貧困という問題に対して、様々な手法をクリエイティブに考え出すところをセカンドハーベスト・ジャパンも学んで行きたいと思いました。
ご意見・ご感想をお寄せください。info@2hj.org にメールを送ってください。また、2HJの最新情報についてTwitterの2HJのアカウント(@2ndharvestjapan)もチェックしてください。
参考
記事内の引用やデータは、Feeding America のこちらのページからです。
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アメリカフードバンク事情 第一回:Farm to Family(“畑から家庭へ”)
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2010.05.03
フードバンク10周年記念パーティー報告
フードバンク活動10周年記念パーティー報告
2010年4月21日、フードバンクに関わる様々な企業や福祉施設、団体、ボランティアの方々など総勢220名が東京富士八重洲ホテルに一堂に会して日本のフードバンク活動10周年を祝福しました。「フードバンクという挑戦」の著者でもある大原悦子さん、植田製油(株)の矢野稔さん、ハインツ日本(株)のポール・モリさんの御三方に開会および乾杯の御挨拶をいただきました。パーティーの中盤では理事長チャールズ・マクジルトンがこれまでの10年を振り返るとともに、これからの展望を語りました。また活動当初から長年御協力いただいている企業と団体の皆さんへは感謝状を、炊き出しボランティアリードの方々へは記念Tシャツをそれぞれ贈呈しました。

「フードバンクという挑戦」の著者、大原悦子さん

矢野稔さん、ポール・モリさんに乾杯のご挨拶をいただきました。

和太鼓の演奏

ご挨拶する理事長チャールズ・マクジルトン
フードバンクに関わる様々な立場の方々が、今回初めてこのような形で交流できる機会を持つことができました。提供側も受け取り側も相互のつながりを身近に感じられ、出席した食品企業の方からは「施設やボランティアの方と直接お話をすることで食品が有効に活用されているのだとあらためて実感できとても嬉しかった」という声もありました。業種を越えてつながれるフードバンクらしいパーティーとなり、次の10年を創る新しい門出となりました。

ご挨拶する事務局長大竹正寛


2HJスタッフの面々

ボランティアリードの皆さんには2HJ特製Tシャツを贈呈しました
また、4月24日にはチャリティーコンサートを行いました。70名以上の方に起こしたいただき盛況のうちに終わりました。パーティーやチャリティーコンサートにご参加いただきました皆さま、大変ありがとうございました。また、今回はご参加いただけなかった皆さまにおかれましても引き続き2HJにご支援を賜れればと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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事務局長大竹正寛のアメリカフードバンク研修記(1)
アメリカフードバンク事情 第一回:Farm to Family(“畑から家庭へ”)
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2010.05.01
日本国内の貧困に関するデータ
厚生労働省
OECD (経済協力開発機構) による日本に関する経済調査 (英語)
高齢者の貧困に関するデータ
一人親世帯の貧困率は54.3% 先進国中最低 (日本高齢者生活協同組合連合会)

非正規雇用者の割合が、1996年~2006年にかけて、全体の19%から30%超に増加。平均して、アルバイト雇用の時給は正規雇用者の約40%程度にしか満たない。

所得再配分前と後の比較図:OECD加盟国平均とは逆に日本は、所得再配分後に子どもの貧困率は14%(2000年)まで上がり、OECD平均を上回る。
また、報告では働いているひとり親世帯の半数以上が貧困状態にある(2000年)といっています。OECD加盟国のひとり親世帯の貧困率は20%です。
全日本民医連:高齢者24,000人の生活実態調査
月収10万円未満4割。「外出しない」3割も
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