2007.11.27
2HJのテレビコマーシャルが、銅賞を受賞しました。
去る11月16日、社団法人日本アドバイターズ協会による、「第47回消費者のためになった広告コンクール」にて、2HJのテレビコマーシャルが、公共部門の銅賞に表彰されました。このコマーシャルの制作には、ビーコンコミュニケーションズをはじめ、多くの方のご協力をいただきました。皆さまにあらためて感謝を申し上げたいと思います。
テレビコマーシャルはこちら。
理事長のチャールズ・マクジルトンが表彰されました。
2007.11.13
ハーベスト フォー ハンガー 2007:2HJの新たなる展望
去る10月16日、表参道にあるレストラン「フジママス」にて行われた毎年恒例の「ハーベスト フォー ハンガー 2007」には102人にのぼる人が集まりました。会場では、2HJの取り組みと目標、ボランティアの参加方法、およびハーベスト・パントリー・プログラムに関する情報提供がありました。
食事を楽しみながら2HJの活動に関する最新情報を得る参加者たち。
2HJが現在行っている活動および今後の計画について説明したのは、チャールズ・マクジルトン、和田裕介、ミッシェル・ライアンそしてパトリシア・デッカー。ミッシェルは、困窮した生活を送っていた母親と2人の子どもにとって、食糧支援が早急に必要な家庭への支援「ハーベスト・パントリー・プログラム」がいかに役立ったか、具体的に説明してくれました。この若い母親は家庭内暴力から逃れたものの、その後は自分の食事を我慢せざるを得なかっただけでなく、さらに6歳になる上の子どもにまで同じことを要求しなければなりませんでした。これも、何か食べるものを3歳の下の子に残すためです。「上の子どもが空腹になることをわかっていながら、このような要求をせざるを得なかっことで、母親はショックで打ちのめされそうだったと(この家族を一時的に保護した女性シェルターの職員から)聞きました」と、ミッシェルは話してくれました。「このような話を聞くと、ハーベスト・パントリー・プログラムがいかに重要であるかが改めてわかります。」女性シェルターと協同することによって、母親が自立できるまでの数か月間、ハーベスト・パントリー・プログラムは重要な支援をし続けることができました。
ハーベスト・パントリー・プログラムは、3年前に立ち上げられてから順調に成果を収めています。始まったばかりの頃は、送り先の数こそ100近くあったものの、送る頻度は不定期で、継続的に支援することはできていませんでしたが、その1年後には、およそ50人の子どもを含む80以上の家庭や個人に定期的かつ継続的に食料を送る広範なプログラムへと成長しました。
「一年生は予想以上に学校の品の出費が多くて大変です。とても助かっています。ありがとう。」
2HJが次に踏み出す一歩は、今年から力を入れる活動であり初の試みでもある全国規模のフードドライブです。アメリカ生まれの女性専用フィットネスクラブで、日本でも既に560を超す店舗を有するカーブス(http://www.curves.co.jp)の協力により、全国のカーブス店舗で食料が寄付・収集されます。この全国フードドライブと平行して、2HJは現在、食料の貯蔵および配給に協力してくれそうな全国の団体に個別に連絡を取っています。目標は、47都道府県の全てに配給センターを確立することです。なぜかというと、集まった食料を今まで以上に効率よく困窮者へ届けられるようにするためです。今までは、寄付された食料は一度東京の倉庫または協力団体へ送られていました。しかし、全国に配給センターを確保できれば、カーブスで集められた食料をわざわざ東京へ一旦送らずに、地域の配給センターへ直接送り、そこからその地域に住む食料困窮者へ食料を届けることができるようになります。
この記念すべき一歩は、一回限りのイベントではありません。食料に困っている人なら誰でも、北海道であろうと東京であろうと沖縄であろうと、自分のいる地域からすぐに緊急食糧支援を受けることのできる全国配給センターシステムを確立するという長期目標を達成するための一部なのです。
これは夢のある計画だと思いませんか。その実現には皆さんの協力が必要です。どうか、2HJの活動を皆さんの家族やお友達にお話し下さい。特に、全国にいらっしゃるみなさんの知人、友人、家族などで食糧の貯蔵および配給の取り組みに興味を持ってくれそうな方はいらっしゃらないでしょうか。または、この全国配給センターシステムがお役に立てそうな、食料にお困りの方をご存じないでしょうか。そのような方がいらっしゃいましたら、2HJがこの全国配給センターシステムを確立するために努力していることを是非お伝え下さい。そして、2HJが、食料を誰よりも必要としている人がどこにいるかを把握し、その人へ食料を届けられるようにご協力をお願いいたします。
ハーベスト・パントリー・プログラムおよび全国パントリーシステムについてのご意見やご質問がございましたら、pantry@2hj.org または 03-3838-3837 へご連絡下さい。よろしくお願いいたします。
Link to News story »2007.11.07
配島さん、ようこそ2HJ へ!――2HJ の非常勤スタッフのご紹介
企業や個人の皆さんから寄付していただいた食料を、食べ物に困っているより多くの人々に届けるため、この度、2HJ では非常勤スタッフとして、配島さんが、私達の仲間に加わりました!
和田:2HJはどうやって知りましたか?
配島:「サラリーマンになる前から、フードバンクに関するドキュメンタリーを見ていてフードバンクのことは知っていました。しくみに興味を持ち、役に立てることないかなって考えていました。日本にどうねづかせるか、とかアイディアを考えていました。カンドハーベストジャパンについては、インターネットで見て、仕事をやめたらやってみたいと思っていました。」
和田:なぜ2HJで働いてみたいと思いましたか?
配島:「前は、食品関係の会社に勤めていました。自分でも廃棄をやっていて日々、無駄というか流通の大きな流れの中で、形がそぐわないからと捨てていて、食べ物を扱っているつもりが、やがてそれが単なる物を扱っている感覚になっていくのを感じていました。そこで、自分になにかできないかと考えました。仕事をやめて、5 ヶ月間宮崎の農業現場に行っていました。そこで感じたのは、作るって大変だな、育てるって大変だなということです。セカンドハーベストジャパンのことを知り、大量に捨てられている食品の気持ちを考えて、フードバンクの仕組みを広めたり、伝えたりできたらと考えて、働いてみたいと思いました。」
和田:今、2HJではどんな仕事をしていますか
配島:「企業からの食品の引き取りと必要な人への配送を主に行っています。なるべく要望にあうように、施設の規模とか需要に合わせて考えながら配っていくようにしています。保存が利くものがいいのか、野菜がいいのか、お菓子がいいかなどです。せっかくもらってきたものだから無駄にはしたくないですから。」
写真:パメラ・ラバシオ
和田:2HJ の仕事のどんなところが面白いですか?逆に、どんなところが大変ですか?
配島:「基本的に『もったいないからありがとうへ』はとてもいい標語だと思う。喜ばれることがとても多いのが、楽しいですね。今よりももっと、無駄になっているものをつかっていければいいのにとは感じます。人と規模の拡大がもっと必要だなと感じます。」
和田:2HJ 以外では、普段は何をしていますか?
配島:「サーフィンと、調理のアルバイト。アルバイトをかけもちしています。」
和田:趣味は何かありますか?
配島:「体をうごかすこと、バスケット、山登り、旅行。」
和田:今後2HJでやってみたいことは?
配島:「やれることを、しっかりやって少しずつ周りの人に伝えて、いずれフードバンクが広がればいいなと。」
和田:もったいないという考え方を強くお持ちのようですが、それはどこから来ていますか?
配島:「もったいないという考え方は、親から来た部分が強いと思います。父親も食品関係だったんですが、会社でしみのはいったマグロをもらってきて、うちで焼いたり、煮たりして食べていた。うまくできたものを近所に配ったりもしていました。また、学生の頃にアルバイトをしていたレストランでシェフが、面取りした大根のくずとか、切り損じたものなど、をまかないで食べたり、自分で失敗したものを食べろといわれたりしていました。」
配島さん、どうもありがとうございました!
聞き手:事務局長 和田裕介
Link to News story »2007.10.31
ハーベストニュース:2007年秋号
セカンドハーベスト ジャパンのニュースレター、ハーベストニュースには、2HJや日本のフードバンク活動に関するストーリーや情報が載っています。カラー版をダウンロードしてご家族や友人、同僚にも見せてあげてください。
2007年秋号の内容:
- 受給者紹介 カナン・キリスト教会
- 非常勤スタッフ紹介
- 定食のできるまで
- 日本の隠れた貧困
- 2HJひと口ニュース
ハーベストニュース2007年秋号 [PDF: 1538 KB]
Link to News story »2007.10.17
受給者紹介 カナン・キリスト教会
日雇い労働者の街の「おいしい」教会
日雇い労働者の街として知られ、簡易宿泊所が立ち並ぶ横浜市中区の寿地区。生活保護を受けるさまざま障害者や高齢者、そして野宿者も多く暮らすこの街に、カナン・キリスト教会はある。ワンルームマンション四部屋をつなげてつくった、ビルの中の教会だ。
目指しているのは「うれしい、楽しい、おいしい教会」と佐藤敏(さとう・さとし)牧師は語る。日曜の礼拝後は出席者にカレーライスを、土曜早朝と木曜昼の路傍伝道集会の後には弁当や給食を、また早朝祈会や夜の伝道集会ごとに出席者におやつを配っている。
「セカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)からの食材がなければ、こうした活動はできません。いつも遠くから配達してくださることに感謝の気持ちでいっぱいです」と、佐藤牧師の妻、徐蓮熙(そ・よんひ)牧師は話す。2HJから月に2回、野菜やパン、缶詰などが、また、食品提供企業の一つ、ニチレイからは毎週、冷凍食品が届く。経済的に余裕のない人たちが多い地域だけに、教会に献金できる人は少ない。無料で提供される食品は本当に助かるそうだ。「配達がある日は、今日は何が届くかなあ、って朝からみんな楽しみに待っているんです」と徐牧師は言う。
もともとは徐牧師と日本にいる韓国人信徒らが、この地域の人々に伝道するために設立した教会。いまでは入り口の看板にある通り、「生きがいを求め夢を見る方、なんだかわからない方、働き疲れた方、傷つきキレちまった方、どんな方も」歓迎している。仕事も、お金も、行き場もなくした人、人生の大半を刑務所で過ごしてきた人もここにやって来る。
「最初は百の説教よりも一つのごはんが目当てで来る人たちがほとんどです。でも、そうして通ってくるうちに傷ついた魂が癒され、救われていく兄弟、姉妹たちを何人も見てきました」と佐藤牧師。路上生活を送っていた人が教会のスタッフになり、やがて「献金をしたいから」と働き始めた例もあるという。
2年前には横浜の地下道で段ボール生活を送っていた夫婦を救い出した。女性は妊娠しており、母子ともに危険な状態にあったが、去年7月、無事女の子を出産。カナン教会にちなんで夏菜子(かなこ)と名づけられた赤ちゃんは、大勢の人たちに見守られてすくすくと育っている。「教会の宝です」と徐牧師。いま夏菜子ちゃん一家3人は同教会で暮らし、野宿者だった父親は市の清掃局の準職員になった。
カナン教会はこの秋から2HJのパントリー(食料倉庫)としての役割も担うことになった。食べものに困り、緊急の食料援助を必要としている人が教会にやって来れば、2HJから預かった食料一式(缶詰や乾麺などの保存食品)を手渡す、地域の窓口になるという。こうした拠点を各地につくりたい、と2HJは考えている。
「精神的にも物質的にも、困っている人を助けるのが教会の役目です。喜んで地域と2HJの仲立ちをしたい」と佐藤牧師は話している。
文:大原悦子 写真・和田裕介
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