2008.10.21

ボランティア・コーディネーターを迎えました――ようこそ、十河やよいさん!

うれしいニュースをお伝えします。セカンドハーベスト ジャパン(2HJ)は、7月に新しく十河(そごう)やよいさんをボランティア・コーディネーターとして迎えることになりました。セカンドハーベストの新しいスタッフとして、やよいさんはボランティアが深くかかわっている炊き出しとそれ以外のボランティア活動の中心的存在となります。これらの活動は、ボランティアの方々のハードワークと協力により、近年大きく成長してきました。やよいさんの助けを借りて、ボランティアの方の善意と奉仕に支えられるこれらの活動を、今後より一層促進していくことになります。

やよいさんがチームに加わることを、皆さんも歓迎してくださることでしょう。下記のインタビューを読めば、やよいさんのことをもっとよく知ることができるでしょう。

Yayoi Sogo and Patricia Decker
2003年からボランティア・コーディネーターをつとめてきたパトリシア・デッカーさん(右)と十河やよいさん

2HJのことをどうやって知ったのですか?
実は、最近までほとんど知りませんでした。以前から社会的起業や社会的弱者をサポートするNPOに関心があり、必要なものが困っている人の手元に届き、それによって「希望」や「生きる力」も届けられる仕事に関わっていきたいという思いがありました。今年初めにNYにNPOの視察に行ったりして関わり方を模索していたのですが、別の仕事もしているので、両立するための時間や働き方の点で折り合いがつかずに迷っていたところ、友人が2HJのことをテレビで知り、教えてくれました。

2HJで働こうと思ったのはなぜですか?
それぞれの人が人生を切り開いていく上で、まずは最低限の生活を確保して、少なくとも全ての人が同じスタートラインに立てるようにしないといけないと思うので、その基本的な部分である「食べる」ということに焦点をおいた2HJの活動は、もともと共感できる部分が大きかったと思います。また私の場合、最初は貧困に関心があったわけですが、2HJの活動は貧困のみならず、廃棄されるはずだった食品を消費期限が来る前に活用するという意味で、環境など様々な社会問題に対する解決案を有機的に包んでいる点が面白いと思います。

ただ、2HJで働こうと思った直接のきっかけは、ボランティアの方とワイワイおしゃべりしながら、一緒に働くことが無条件に楽しかったからです。例えば、大勢のボランティアの方が短時間に膨大な量の炊き出しをいっせいに行う様子は、みんなで協力して作り上げる喜びと達成感があって、高校の時の文化祭の時みたいだなと思いました。

2HJではどんなことをしているのですか?
ボランティアの全般的なコーディネートをしています。木曜から土曜に主なボランティア活動があるので、活動への参加を希望されるボランティアの方の窓口となり、メールでやりとりを通じて人数を調整したり、活動当日のボランティアの業務分担を決めたり、全体の監督などをしています。

2HJ以外ではどんなことをしていますか?
普段は会議通訳の仕事をしています。同時通訳は、ブースにこもり、ひたすら自分と向き合う孤独な作業が求められるのですが、雑念が入ると途端にできなくなりますので、私にとって「無」になるための禅修行のようなものです。いろいろな人と協調して何かを生み出す2HJの仕事は通訳の仕事と全く異なりますが、どちらも私には必要な仕事と考えています。

2HJでどのように貢献していきたいと思っていますか?
2HJのボランティアに関する最初の印象は、その登録数と応募数の圧倒的な多さと、母国でボランティア経験を多く積んだ外国人が多いということでした。国籍だけでなく参加される方の年齢や立場も様々ですし、多様なバックグラウンドの方が集まっているので、リソースの宝庫であると日々実感しています。このボランティアの層の厚さは2HJの強みだと思いますし、その計り知れないパワーをうまく生かしていけたらと思います。

インタビュー:パトリシア・デッカー

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2008.04.21

2HJ大根収穫イベント: 農場での収穫から提供

引き抜いて葉をカット、根をカット。
列に並べる。
引き抜いて葉をカット、根をカット。
列に並べる。

食品工場の流れ作業のようなこの工程、実は、2月24日の日曜日、2HJの呼びかけに答えた約20人のボランティアが行った、農場での大根収穫作業のこと。約10トンの収穫が可能な畑から2トンを超える量の大根を収穫し、わずか3日後の27日までには、すべての大根を2HJの受給者に配給したのです!

daikon in field

翌週の日曜日、3月2日には、小学校から高校までの子供たち(と指導スタッフ)が畑に入り、さらに1.5トン以上を収穫しました。参加したのは2HJが食品を提供している複数の養護施設の子供たちで、自分の手で収穫し、とれたてを新鮮なまま食べるという貴重な体験を楽しんでいました。一方、施設のスタッフは、それぞれの施設での食事の材料に、たくさんの大根を持ち帰りました。

boxing daikon

2HJが、セカンドハーベストというその名のとおり、寄付される野菜のハーベスト(収穫)を行うのは、設立以来これが初めてのことでした。今年は霜が早く降りたため、大根の収穫期間が短縮され、全てを収穫できないまま整地の時期を迎えるところでしたが、幸い、良質でおいしい大根が連なる畑の一画を2HJのために提供してもらうことができました。

daikon line

2HJの理事長チャールズ・E・マクジルトンは、昔を振り返り、「このようなイベントを実現させたいと常々思っていた」と言います。その考えが実現に向けて動き出したのは、2HJスタッフの配島が、2HJに参加する前、宮崎県の農家で働いていた時に出会った唐沢氏(今回のイベントでの農場側の主催者)と再び交流を始めたことがきっかけでした。配島が東京に戻り、その後2人が再会した時、野菜づくりの話から、農家が自分たちのやり方で2HJの活動に貢献できるような機会はないだろうか、あるとしたらどのような方法がよいだろうか、という話に発展したのです。

農家は、農作物を育てるために膨大な時間と労力を費やしますが、それは、「親が子供を育て教育するのとよく似ている」と唐沢氏は言います。収穫期の人手不足や気候の変化が災いして、いままでの苦労が台無しになるのを見るのは、とても我慢ができないでしょう。ですから、2HJと協力することは一石二鳥の最善策だと思われました。畑に残された大根を収穫できるだけでなく、新鮮でおいしい大根が加わることで食卓が豊かになると喜んでくれる人たちがいるのですから。

daikon harvesting

参加したボランティアは、疲れと寒さを感じながらも、生き生きとした様子で働いていました。体の芯まで凍えそうな冷たい風に吹き飛ばされた土を全身にかぶっていましたが、東京に戻る前に近くの温泉に立ち寄るという楽しみもありました。畑に入って自分の手で大根を収穫したことで、ひと時であっても都市生活のストレスが解消されたと、みな口をそろえて言います。そしてたとえ数時間でも、甘いいちごや青々とした草原が田舎での生活のすべてではない、というやや驚くべき発見をしたのです。農家の生活はなかなか大変なものです。時には目が見えなくなるほど、そして大量の土や砂を飲みこんでしまうほどの強い風が、私たちに農業の厳しさをも教えてくれたのでした。

daikon harvest volunteers

初めてのイベントは成功に終わり、すべての参加者にとって、有意義で勉強になる、そして何よりも楽しい経験となりました。2HJでは、新たに生まれた農家の方との協力関係を継続し、将来的には、さらにほかの農場とのつながりを築いていくことも視野に入れています。

また、2HJはこのイベントを年2回程度の定期的な活動にしていこうと計画しています。私ももう一度、自分の体を使って働く、貴重な機会を得られることを楽しみにしています。その時には再び、地平線の向こうにそびえ立つ、雪に覆われた北アルプスの広大な景色を眺めることができるかもしれません。そのような日の終わりには、本当に実りの多い1日を過ごすことができたという、滅多にはない穏やかで満足した気持ちをもう一度味わいながら、倒れるように眠りに着くことになるでしょう。

文章・写真:パメラ・ラヴァシィオ

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2008.01.29

ハーベストパントリーの新年の目標:重量を増やすこと

ハーベストパントリーは休暇の間に2,000キロ以上重量が増えました!この大幅な増量は、学校のフードドライブで寄付された缶詰食品や保存食によるものです。

昨年12月、東京にある6つの学校のおかげで、ハーベストパントリーに人々の関心や善意、そして何千品もの食料が集まりました。アメリカン・スクール・イン・ジャパン(ASIJ)は750キロ、東京韓国学校(TKS)は500キロ、西町インターナショナルスクールは300キロ以上、キャンプ座間ミドルスクールは250キロ、カナディアンアカデミーは280キロ、そして清泉インターナショナルスクールは200キロの食料をそれぞれ集めました。

「生徒たちが地域社会に積極的に貢献するのはすばらしいことです。それによって彼らは、自分たちの日常生活と日本の困っている人たちの生活とを結びつけて考えることができるのです。また、自分たちが地域社会にポジティブなインパクトを与えられることにも、改めて気付くことができます。」と、セカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)の理事長チャールズ・マクジルトンは言います。

今回、TKSは前年の2倍の量の食糧を集めました。小学生たちがやる気を起こすようにと、先生たちは持ち込まれたそれぞれの食品と引き換えに抽選券を配り、フードドライブの終了時に3名の当選者を選びました。さらに、2,000品以上の食糧を集めた生徒たちへのご褒美として先生たちがダンスも披露しました。

KST students
写真:東京韓国学校

「生徒たちは、2HJに食糧を寄付したことを楽しい思い出として捉えています。誰かの生活にプラスの変化を生じさせることで、結果的には自分たちもいい気分になることができるのです。これは何よりもすばらしいことです。」とTKSで教師を務めるマーク・バレンズさんは語っています。

食料を必要とする人たちを支援して6年目となるASIJでは、集まった食糧の重量は相当なものでした。「750キロの食糧を2HJのトラックに積むのは、ルービックキューブを解くようなものでした。」と同校中等部で教頭を務めるミーガン・ペイビーさん。「集まった莫大な量の食料と、ASIJの全4部門が共同体として共に活動したこと、これが今年のハイライトでした。」

ASIJ students
写真:ミーガン・ペイヴィ

ASIJではそれぞれの部門の生徒会が食糧を集める方法を決定しました。中等部のスチューデント・リーダーシップ・チームは学級対抗のコンテストを開催しました。優勝したのはハリス先生の学級です。「全員がベストを尽くしました。食べ物のない人たちのことを考えて、彼らが休暇中に食べる食料があればいいと思いました。私たちは誰もが他人を思いやるべきなのです。」とは同学級の生徒13人の言葉です。

フードドライブの実施は簡単です。以下は、学校、クラブ、組織、スポーツチーム、その他のコミュニティ・グループなどでフードドライブを成功させるためのポイントです。

文章:kmh

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2008.01.21

知っていますか フードドライブ

「フードドライブ」とは、家庭で余っている食べ物を学校や職場などに持ち寄り、それらをまとめて地域の慈善団体や施設、フードバンクなどに寄付する活動です。日本ではまだなじみが薄いのですが、フードバンク発祥の地、アメリカでは1960年代から盛んに行われているそうです。

ここ数年、日本でも少しずつフードドライブが広まってきています。女性専用のフィットネスクラブ「カーブス」を運営するカーブスジャパン(本社・東京都台東区)は2007年11月、キャンペーンを実施し、全国約600の店舗で1カ月間、会員らに食品の持ち寄りを呼びかけました。

「未開封のもので、常温で保存できる、賞味期限が2008年2月1日以降の食品」という条件つきで募ったところ、缶詰やレトルト食品、乾物、調味料、それにお米やコーヒー、紅茶、お菓子など約50トンが集まったそうです。それらは各地の児童養護施設、教会、母子寡婦福祉会など全国約300の施設に届けられました。

Curves food drive 2

だれかの役にたてるのなら、何かしてみたい。そう思っていても、これまでなかなかきっかけがなかった、という声が参加した人たちから聞かれたそうです。手軽にできるボランティア活動として、また地域でのつながりを改めて実感できる活動として、フードドライブは今後ますます注目されそうです。

2HJはフードドライブの実施にあたり、ノウハウのアドバイスなどを行っています。 これまでに多くの一般企業のオフィスでもさまざまな形でのフードドライブが実施されました。例えば、ある外資系コンピューター関連企業では、社員がお米を自宅から持ち寄るというライスドライブを行ったり、別の会社では2HJのボランティアが社内でフードドライブを主催したりといったこともありました。

Curves food drive 1

「特売で買った缶詰がたくさん残っている」「いただきものの紅茶があるけれど、家族では飲みきれない」……。あなたの家の台所にも、そんな食品が眠っていませんか。賞味期限切れで「ゴミ」にしてしまう前に、食品を有効に生かすチャンスがフードドライブなのです。

文章:大原悦子 
写真:カーブスジャパン

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2007.12.18

セカンドハーベスト・ジャパン定食のできるまで

もし大人数のために昼食を用意したかったら?例えば500人分だったらどうでしょう?セカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)の土曜日恒例、上野公園での食糧配給の“レシピ”をここにご紹介します。

500人分です

何が必要でしょう?

72缶のクラムチャウダースープのスープのもと
11箱(220袋)の枝豆
24キロのお米
パン(ある場合には)
3ケースのハッシュポテト

その他(ある場合には)
ジュース
卵焼き
野菜の副菜

hashed potatoes juice bread edamame

知っていましたか? 土曜日の食糧配給に使われるほぼ全ての食品が寄付でまかなわれています。2HJは塩やお米など、必要最低限なもののみを購入しています。

準備

クラムチャウダー

2つの同じ大きさの鍋にそれぞれ、クラムチャウダーの缶を同じ量あけていきます。

clam chowder

水を加え、火にかけてことことと煮ながら混ぜ続けます。その日にある野菜(薄く切ったタマネギや人参など)を加えます。
移動できるよう、鍋にサランラップをかけて完了です。

clam chowder

ポテトサラダを作ります。ハッシュポテトをゆで、お湯をすててから軽くさまします。

hashed potatoes

その日にある野菜、マヨネーズを加え、味付けをします。移動できるよう、大きなビニール袋に入れて完成です。

potato salad

寄付していただいた枝豆の袋をあけ、それを半分ずつ別のビニール袋に分けていきます。

edamame

鍋4つ分のお米をとぎ、炊きます。

rice

パンを数えていきます。サイズごとに分け、移動できるように大きなビニール袋に入れていきます。

bread

きのこの炒め物を大きな鍋にあけ、温めます。移動できるよう包装紙にくるみます。

mushroom okazu

野菜の副菜に味付けをします。(この副菜は有志の協力で毎週金曜日のうちに用意されます)

green bean side

ラーメンを配給用の新しいパックに詰め替えます。(この写真はありません)

卵焼きを配給しやすいサイズに切ります。移動のためにビニール袋に入れます。

omelets

食糧配給

器にご飯、ポテトサラダ、きのこの炒め物、卵焼き、そして野菜の副菜を盛りつけます。これが500回程繰り返されます。クラムチャウダー、パン、その他の献立と合わせて、この“定食”は温かい食事として提供されます。

rice bowl hot soup

この写真の中のたくさんの“手”をご覧いただけたでしょうか?セカンドハーベストジャパンのほぼ毎週土曜日の食糧配給が可能なのも、このたくさんのお手伝いいただくボランティアの方々の“手”があってこそです。全てのボランティアの方々に心からの“ありがとう”を!

itadakimasu

文/写真:パメラ・ラヴァシィオ

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