2012.04.12

ボランティア・インタビューその9 - 「授業がきっかけ 多くの出会い」

ボランティアインタビュー第9回は、炊き出し活動を手伝ってくれている大学生の嵯峨根さんと白水さんお二人をジョン・ウッドさんにインタビューしてもらいました。

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写真:白水さん

まずは自己紹介をお願いします。出身地はどちらですか?大学で何を勉強していますか?

嵯峨根:京都出身ですが、アメリカに幼少期に3年住んでいたことがあるので日本語と英語の両方を話します。大学では英語を専攻しています。

白水:福岡県出身で現在は上智大学で英語を専攻しています。

 

2HJについてはどのように知りましたか?なぜ2HJのボランティア活動に興味を持ちましたか?

嵯峨根:2HJについては大学の授業で知りました。海外でのボランティアをしていたので、国内のコミュニティのためのボランティアをしたいと思い、参加しようと思いました。


白水:大学でボランティア演習という授業を履修し、その時にセカンドハーベストのことを知りました。その授業ではボランティアを45時間以上しなければならなくて、学校に勧められたボランティア団体の中から、近いという理由でセカンドハーベストをなんとなく選びました。

 

過去にボランティアをした経験はありますか?

嵯峨根:カンボジアでのボランティアをやっていました。大学に入った2009年から毎年夏、合計3週間ほど中学生に自作のテキストを使って英語を教えるという活動をしていました。それはとても貴重な体験でした。

白水:ありません。


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写真:嵯峨根さん

お二人の周囲にいる学生は、ボランティア活動の場を提供している団体についてよく知っていますか?ボランティア活動に対してどのような印象を持っていますか?

嵯峨根:私の周りの人達は日本国内でのボランティアより、海外に向けてのボランティアをしている団体のほうに興味があるように思います。また、ボランティアに対しては、やることに対しては嫌だとは思わないけれど、実際に行動に移すのは気が引けてなかなかできないと思っている人が多いように思います。

白水:日本ではボランティアに参加したことのない学生もたくさんいると思います。私の周りの友達でボランティアをしているという人は今までに数人ほどしか見たことがありません。ボランティアに興味がないというわけではなく、学校などでボランティア教育などがないため、ボランティアをしようという発想がないというのが現実だと思います。実際、友達にセカンドハーベストの話をすると、興味はあるようで参加したいという人もいます。

 


2HJの第一印象は?

嵯峨根:わたしの2HJの第一印象は「アットホーム」でした。最初に参加したときから、周りの人たちにすごく良くしていただいて、とても居心地がいいです。

白水:和気あいあいとしていてみんな仲良く楽しい感じだなあと思いました。ボランティアをしているというより、自分が楽しみに来ているような気分でした。

 


2HJのボランティア活動は何が一番楽しいですか?

嵯峨根:たくさんの人との出会えることです。本当に様々な背景を持つ人がたくさん集まっていて、話したりしているだけでとても楽しいです。

白水:様々な年齢、職業、国籍の方々と一緒にいろんなお話をしながら楽しく作業できるところがセカンドハーベストでボランティアをする一番の醍醐味だと思います。


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大学を卒業したら、どのようなことをしたいですか?

嵯峨根:人と接することが好きなので、たくさんの人と出会える仕事に就きたいと思っています。また英語が話せるので、世界中の人と接することができる仕事を見つけられたらなお良いと思っています。

白水:今ちょうど就活中で、卒業後は企業で働きたいと思っています。そして、就職後も今と同じ月に1回ぐらいのペースでセカンドハーベストに来たいと思っています。


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2012.01.20

ボランティア・インタビューその8 - 「これは、最高のリハビリだ」

インタビュー・リレーの第8弾は、ジョン・ウッドさんです。前回登場した、小栗国芳さんにインタビューしていただきました。


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初めてボランティアをしたときは、何歳でしたか。そのときは、どのようなボランティア活動だったのでしょうか。

5歳です。インドやタイなどで伝道している人たちのために送る食べ物を梱包するボランティアを母親がしていたのを手伝いました。確か、倉庫へ行って送るものを選ぶのを手伝って、家に持ち帰って荷造りして、郵便局へ持って行ってましたよ。あれから四十年経って、今こうやって2HJでも、東日本大震災の被災者や困窮している人たちのために送る食べ物の荷造りをお手伝いすることもあります。 


ご出身地であるニュージーランドでは、ボランティア活動は一般的にどのように受け取られているのでしょう。
奨励されているのは間違いないですし、よいことだと思われています。ボランティア団体は、たくさんありますけど、援助を必要としている人が多くて、ボランティアの数が足りないのは、残念ですね。私の育った家庭が、社会のためにできることをするという考えを強く持っていたのは、私にとって幸運でした。おかげで、私よりも貧しい境遇にいる人がたくさんいることを、いつも心に留めることができました。特に、母と祖母が地域のボランティア活動に積極的だったので、そのボランティア精神は、少しは私に受け継がれていると思います。
 

ジョンさんの人生にとってボランティア活動は、どのような意味がありますか。

私の愛する国(日本)に何かお返しをすること。そうすることで、私もとても満たされた感じになります。2HJでボランティアすることで、生活のバランスがとれているんです。自分自身が向上しているように感じられますから。銀行業界で二十年働いてきましたが、そこでは何かを与えるということはまったくありませんでした。何かお返しをすることで、趣向が変わって面白いですね。


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2HJのことはどのように知り、なぜここでボランティアすることに決めたのでしょう。それから、2HJでは何をなさっていますか。

二年前に上野公園で子供たちと遊んでいたときに、偶然2HJの炊き出しを見ました。なんて多くのホームレスがいるのだろうって、本当にびっくりしました。そして、子供たちと私自身に約束したのです。何らかの形で2HJに関わろうって。それから何か月か迷った末に、2HJに連絡して、ボランティアするようになりました。運よくほかのスケジュールを調整できたので、金曜日はほとんど毎週、午前と午後にボランティアする時間を取れるようになりました。こうしたことに何の後悔もありません。たいていは、炊き出しの準備を手伝っています。ドライバー・アシスタントをすることもありますし、食品の梱包や荷物の上げ下ろしを手伝うこともあります。何か重い物を持ち上げる必要があるときは、決まって私にお鉢が回ってくるんです! 金曜日のボランティアのあとは、近くの銭湯に行って筋肉痛を癒すのに勝るものはないですね。心地いい満足感に満たされて、ゆったりした気分になります。よく働いたなあって。

 

2HJでの経験でずっと印象に残っていることや学んだことを教えていただけますか。

初めて炊き出しを手伝ったときに担当した仕事を思い出しますね。お餅を四角く切る作業です。なぜかというと、私は、遺伝のせいで手の指二本が曲がっているんです。病院でリハビリを何か月も受けたのですが、これといった効果はありませんでしたから、イライラしていました。ところが、お餅を切り始めた途端、なぜだか手の指に力が戻ってくるように感じたんです。「これは、これまで試したリハビリの中でも最高のリハビリだ」って思いましたよ。
忘れられないのは、2011年3月11日の大地震のときに線路の下でボランティアしたことです。もちろん、私たちボランティアは、パニックになっていた面もありますけど、一つになっているんだなって感じることができたし、その結果、馴染みのボランティアのあいだで結束感が強まったと思います。2HJがこの震災に素早く対応して、その後何か月にもわたってあれこれ支援活動をしてきたことは、まさに驚くべきことです。寄付が続々と集まってきたり、ひっきりなしにボランティアを志望する人がいたのも、私の想像を超えることでした。
いろいろな国の出身のボランティアにたくさん会えるのも、素晴らしい経験です。たとえ出会いが一度きりだとしても。毎週金曜日は、2HJに来てみるまでどんな作業をすることになるのかまったくわからないし、どんな人と一緒に作業するかもわからない。だから私にとって2HJのボランティアは、その週のハイライトなんです。


2HJはこうしたらもっといいと思うことは何かありますか。

思いつきませんね。よくやっていると思うし、価値ある活動に参加できて楽しいし。

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日本の若い人達にボランティアに関して何かメッセージはありますか。

迷う必要はない、ということです。まずやってみること。たとえ一回だけでもいいから。もし何かを犠牲にしなければならないとしても、きっとそれを上回る幸福感があります。始めるのは、若ければ若いほどいい。私の一番下の息子は、早く大きくなって2HJでボランティアできるようになりたいと、ワクワクしています。一度、12歳のほうの息子を2HJへ連れてきて、食品の梱包を手伝わせました。最初はたいして乗り気ではなかったのですが、作業が終わる頃には、「お父さん、楽しかったよ。また2HJに来たいな。」と言っていました。

 

 

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2011.12.08

ボランティア・インタビューその7

インタビュー・リレー第7弾は、小栗国芳(おぐり くによし)さんです。第6弾に登場した坂上ゆう子さんがインタビューしてくれました。

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■2HJでボランティアを始めたきっかけは何ですか?
ボランティア活動に関しては、阪神淡路大震災の発生後、じっとしていられず何かできることをしたかったという思いからの始まりでした。心療内科医の海原純子さんがエッセーで著している様に「自らの痛みには誰でも何らかの対応をする。人の痛みも、自らのものと感じ対応できる人が多くいてほしい・・・」と同じで、自然に行動を起こしていました。現役時代は都合上、不定期なものでした。でもボランティア活動は、結果として貴重なことを沢山学べる場であった。退職を機に、数年前にマスメディアで紹介され心に留めていたセカンドハーベスト・ジャパン(以下2hj)に問い合わせ、快諾を頂けたことからスタートしました。この活動は、一年半余りになるが、今は、人の役に立てる場を得たことの幸せが実感されます。

■小栗さんが2HJで実際に行っている活動はどのようなことですか?
外資系の大型スーパー等から、賞味期限の迫ったパン、米、包装中一部の痛んだ果実や野菜の提供を受ける。痛んだ部分を除外してトラックに積んだ後、いくつかの支援施設や教会等の拠点に運び、必要に応じて配布する。朝、出発前に、事務所に提供されていたものを積み込み、配送することも多いです。

■ドライバーボランティアをされていますが、廃棄されるはずの大量の食料を初めて目にしたとき、どんなことを感じましたか?
日本で、年間500万トン〜900万トンとも言われる食品が無駄に廃棄されているという。私が有効活用に関われているのは、その1万分の1、海岸の砂浜の一粒程。でもゼロではないし、その一粒でも喜んでもらえるという意味は大きい。このことは、神戸で参加したボランティア活動の大きな学びがバックボーンとなっています。かつて、そこでのリーダーが私達に語ってくれたこと。「君たちがやっていることは、ほんの小さな光の粒。でも、それが集まれば光の束となって、うちひしがれた人々を照らし希望を与えることも可能」と。私の自己満足では?という小さなしこりを取り去ってくれ、それ以降のボランティアの継続を後押ししてくれました。

■2HJの活動に参加して印象に残っているエピソードはありますか
この2hjの活動の間に、数え切れないくらいあります。中でも、一番心に残っていることは、参加間もないころの私に、いろはを親切に教えてくれた太田さん(ボランティアインタビューその4に登場しています)のこと。提供してくれる大型スーパーではむろんのこと、配送先の拠点でも、何度も何度も「いつもお世話になっています」「ありがとうございます」等々が爽やかに、しかも笑顔で語られる。人と人との間では、あってもかまわないことだが「なぜだろう?」という思いも否めなかった。太田さんにそのことを尋ねると「私たちが食料を必要としている人たち一人一人に配ってもらうことは不可能。拠点の方々がいて下さり、何十人〜何百人余りの人たちに手渡しして下さることで、私たちの想いや活動が生きてはたらくから。だから自然と感謝の言葉が出るのです」と。十二分に納得すると共に心が熱くなりました。更に拠点の人たちの昼休み時間や食品の扱い、そして拠点に出向いてくる人々の様子まで配慮した配布を教えてくれました。年配の方が多い施設は、やわらかめのパン、等々、温かい想いが溢れるアドバイスがありました。これが2hjの心なのかもしれないと感じた。一方、拠点の方々(教会)は、より長期保存のきくお米が配送されることを前日から神に祈るとのこと。だから私達も期間の長い食品や量の多い場合、一緒に喜びを感じています。

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配送ボランティアをしていると、様々な方々に出会えます。提供先の拠点では、外国からいらしたシスター達が、裁判の場や入管などで、日本語が通じないので困り果てている来日の人々の通訳をつとめたりとのこと。2hjのボランティアのなかには、大型運転のために改めて教習所に通った方も。外国人も、短期間の滞在なのに、一回でも二回でも良いからと活動に参加していました。もう一つ、大型スーパーで、カートに山積みにされたパンが野外に置かれていました。ビニール袋に包装されてはいるが、雨が振り始めた時、スーパーの従業員の方々がパンの上に段ボールをかぶせてくれていました。その心遣いが心にしみた。

■実際にボランティアに参加して、ご自身の意識に変化はありましたか?
私は自然体でボランティアに参加させていただいていますが、9月頃ある機会から「フードバンクという挑戦」(大原悦子氏著・岩波書店)という本に出会いました。創設者のチャールズさんの思想や活動の変遷、苦心、成果、課題などが著されていました。私の自然体の活動に加えて、全体像がおぼろげながら感じられる様に思いました。

別のボランティア活動で、ある方がこのようなことを語っていた。「自分がよかれと思っていてもだれもが賛同してくれるとは限らない。でも息の長い活動をすることで、よいことが実現したり確かなものになる」と。同じことをこの本から感じます。

■「フードバンク」という活動に対して、ご自身が考えることは、どんなことですか?
この活動は、更に規模が広がっていくことは望ましいし、その様に考えられているようです。そうなれば希望をみい出せる人も増える。ただし、その場合、本部での仕事の量も質もきつくなることも考えられる。今も、東北支援のパッケージは一箱20kg以上もあるといいます。300箱のことも珍しくないそうで、その重さ半端ではない。若い人たちの健康は十分留意して欲しいです。更に、規模が拡大した場合でも、そこに通う思いやり、心、コミュニケーション等が、今と同じように大事にされ続けられたらと思います。

■小栗さんが「フードバンク」に期待することは何ですか?
チャールズ氏を初めとする先駆者の方々が築いた実績と信頼、今も身を粉にして東北地方に赴いてスタッフやボランティアの方々達の重みを感じ、その共感の輪がゆっくりと確かに広がって欲しいと思います。

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鈴木さんと一緒に。

 


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2011.06.04

ボランティア・インタビューその6

インタビュー・リレー第6弾は、坂上ゆう子さんです。第5弾に登場した小林竜馬さんがインタビューしてくれました。

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1.2HJでボランティアを始めたきっかけは何ですか?
自分の手と身体を使って社会に貢献する何かがしたいとずっと考えていましたが、フルタイムの仕事をしていることもあり、なかなかその場所を見つけられませんでした。あるとき、廃棄される運命にしかなかった食料を2次利用する「第二の収穫」といのが名前の由来でもある「2HJ」の存在を知りました。フードバンクという存在を知らなかった私にとっては大変な驚きでしたし、またこの活動を日本中に広め、行っていることを知り、この有意義な活動の一部分でもいいから関わりたいと思い、すぐにボランティアに申し込みました。日本の多くは「足りなくなるくらいなら余ってでも多めに準備しておこう」、「余ったら残せばいい」、私の日常でもこのような考え方はよくみられ、それには少なからず違和感も持っていました。ですからあらゆる理由によって食料支援を必要としている方々に対して、一方的ではない2HJの支援のかたちは今の日本でもとても需要にマッチしているし、とても魅力的な活動だと思いました。


2.ふだん参加しているのはどのような活動ですか?
2HJでボランティアを初めて、2年以上になります。最初は土曜日の炊き出しボランティアから始めました。その後、日本に住む難民や、シングルマザーの方々などのご家庭に食料を支援する、パントリーにも関わるようになり、今は月に2度ほど、これらの活動を行っています。どちらも食料を必要としている方々への支援というのは変わりませんが、活動内容は少し違います。炊き出しは準備に相当な時間と、多くのボランティアの協力があって成り立ちます。これに対してパントリーは、相手と比較的じっくりと向き合うことができるのが魅力でもあると思います。各家庭の人数や国籍などにより、食料の量や嗜好を考えながら、可能な限りニーズにマッチした食料をお渡しできるように作業をすることは、楽しみでもあります。


3.活動中に楽しい、面白いと感じるのはどんな時ですか?
食料を受け取る方の笑顔を見たとき、こちらもうれしくなります。パントリーでは難民の方々などに直接食料をお渡しすることもありますが、食べ物を前にすると、みんな自然と顔がほころんでくるんですね。食べ物には自然とそういう、人を丸くする、癒すパワーがあるんだなと、だから食べ物のパワーって偉大だなと思います。おなかがいっぱいになって、不機嫌な人はいないから。みんなの笑顔が見たくて、リクエストに応えたくて、時に倉庫の中を駆け回ることもあります。笑顔で「ありがとう」と言われると、「こちらこそ、遠くまで来てくれてありがとう!」って、いつも幸せな気持ちをもらっています。食べ物を通してこんな素敵な交流ができるのは、2HJの活動ならではの大きな魅力です。
また少々余談ですが、普段の仕事は広告関係で主に営業活動をしていて、いつも数字に追われる毎日です。当然利益を作ることが重要視されます。でも実はそういうの、得意ではないのです。それに対して2HJで行っている活動には「利益」や「見返り」は存在しません。それが私にはとても心地よくて、日常生活の中でもいいバランスがとれているような、ですから2HJでの活動は、私にとって大切なライフスタイルの一部になっています。

4.2HJについて、「ここは変えて欲しい」という点はありますか?
特にないです(笑)。毎回たくさんの人たちが関わっているので、もちろん不便もあるし問題点もあるのでしょうが、みんな自発的に参加している活動なだけに、それぞれ自立しているし、どんどん活動も効率化されていっているように感じます。みなさんにいつも助けられています。私ひとりの力は小さいけれど、活動を終えたあとの充実感は大きいものです。・・・あえて言うなら、洗い場が外ということくらいかな。真夏と真冬はめげそうになることがあります(笑)。

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5.ボランティアをしようか迷っている方々に向けて、何かメッセージはありますか?
まずはひとつに限定しないでいろいろやってみると、またそこから他へも広がっていくと思います。その中からこれだ!と思うものが見つかるかもしれません。私は2HJという場所にめぐり会って炊き出しから始めて、パントリーにまで活動の幅が広がりました。2HJの活動はオーガナイズされているし、一緒にボランティアを行っている方々との出会いも魅力です。年齢も仕事も様々で、そして本当に親切で魅力的な方々ばかり。貴重な時間を寄付することで得られるものはとても大きい。楽しいし、有意義な週末になると思います。

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2010.05.20

ボランティア・インタビューその5

インタビュー・リレー第5弾は、毎週金曜に炊き出し準備ボランティアとして参加してくれている小林竜馬さんです。2HJのボランティア活動に参加しての彼の意見などを太田潤さんが聞いてくれました。

Q: 小林さんがボランティアに参加しようと思った動機は?

アルバイト先で食べ物を捨てた時、罪悪感を覚えたのがきっかけです。ゴミ袋が4枚必要になるほどの量を捨てることもあります。それを何度か経験するにつれて、捨てる量を減らしたいと思うようになりました。自分に何か出来ないかと考えていた時、2HJのことを思い出したので参加しました。2HJのことは大学でチャールズさんの講義を受講して知りました。

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炒め物をする小林さん。笑顔がいいですね。

Q: 小林さんが2HJで実際に行っているボランティアの活動内容を教えて下さい。

午前中はドライバーの方に同行して食品の提供先へ伺い、食品を車に積む手伝いをします。午後は炊き出しで使う野菜を切ります。どちらも他のボランティアの方々と話しながら行うので楽しいです。毎週、金曜日に参加しています。

Q: 実際にボランティアに参加してみた感想は?

2HJで初めてボランティア活動に参加しました。思っていたより楽しいです。また、外国出身の方が多く参加しているので、活動を通して英語を学ぶこともできます。大学で英語を勉強している私にとって、活動は英語を練習するのに丁度いい機会でもあります。とはいえ、正直言って活動自体は地味ですね(笑)。短く言えば、一緒に野菜を切ったり、洗い物をしたりするのが金曜日の活動ですから。でも、人との距離はすごく近いので、誰とでも仲良くなります。ボランティアやスタッフの方々と話すのはとても面白いですよ。それぞれのお人柄や立場が本当に多彩で興味が尽きません。大学に通うだけではなく、2HJに関わっていなければ多くの社会人の方には出会えなかったと思います。そういう方々と活動を通して関係を築けることが最も素晴らしい点です。

Q: ボランティアに参加することで自分自身の考え方などに変化がありましたか?

「ボランティアに参加して得るものもある」と思うようになりました。無償で時間を提供することが、自分にとってプラスになることもあるのです。例えば、活動を通して新たに人と知り会うことができます。共通の関心を持つ人と出会う確率も高いと思います。2HJに限らず、NPOなどの団体は似たような関心を持つ人の集まりだからです。これは、趣味のサークルなどに参加する場合にも共通ではないでしょうか。なので、ボランティアはサークルに加わるような感覚で出来る活動だと思っています。これも、活動に参加してから気付いたことです。

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「ちゃんと味がついてるかな」

Q: 2HJに対しボランティアの立場からどのような課題があると思いますか?

ボランティアの立場から指摘するのが難しい、組織としての課題はきっとあると思います。そのほかに、ボランティアの活動に関連する課題として挙げられる点もあります。ですが、それはもしかしたら2HJの良さと結びついているものかもしれません。たとえば、炊き出し準備の際の設備不足が問題だという人は多いと思います。私もそう思うことがあります。でも、設備がないぶん、人手が必要になります。つまり見方を変えれば、多くの人が一緒に活動できるという良さでもあるのです。今は道路の通行人の方々と近い所で活動しているので、色々な意味ですごく開放的です(笑)。ここでボランティア同士が交流するきっかけが出来ることもあります。もし便利なシンクが出来て、一人だけが洗い物を担当するようになれば、それだけ人手がいらなくなります。確かに作業は効率的になるでしょうが、みんなで作業をする良さが失われてしまわないか心配です。このように、作業を便利にすることが常にいい結果をもたらすとは限らないと思います。でも、お湯は使えるようにしてほしいです!冬に水で洗い物は辛いです。

Q: フードバンクにどのような展望をお持ちですか?

フードバンクの数が増えるといいですね。需要はあると思いますし、実際にこれから増えるのではないでしょうか。フードバンク同士で協力関係を結ぶことができれば、知識が共有でき、企業からフードバンクに対する信頼が強まるといった効果が期待できると思います。具体的にどうやって協力していけるか、すでにスタッフの方々が考えていらっしゃると思います。あとは、2HJの規模を拡大するといいかもしれません。しかし何より、これから先も2HJを存続させていって欲しいと思います。


ボランティアインタビュー 太田編集後記

小林さんとは、よく食材の集荷や施設への配送などでご一緒しています。彼はまだ大学生でありながら、忙しい時間を割いては、積極的にボランティアに参加する意識の高さには、非常に感心させられます。また、何よりもさわやかで明るい人柄、さらに英語が堪能ということもあり、外国人を含む多くのボランティアメンバーにとって貴重なムードメーカー役。今月4月から大学4年生で、学業の他、就職活動も忙しいとも聞いております。(このインタビューをご覧の企業の方、結構良い人材だと思いますよ! おすすめです!)今後の、彼が様々な分野で活躍されることを期待しています。


こちらの記事もどうぞ

ボランティア・インタビューその4  太田潤さん

ボランティア・インタビューその3  上垣夏乃子さん

2HJの新しい動画 - 皆さまのご支援に心から感謝します


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